2016-05

キツイ…でも、効く!身体本来の伸びシロを呼び覚ます! 『アナトミック骨盤ヨガ』

anakotsu_20160206_top2

運動不足の現代人に!『アナトミック骨盤ヨガ』が様々な不調に効く!

肩コリ、腰痛、冷え、むくみ…いわゆる不定愁訴と呼ばれる
原因がよく分からない様々な不調に悩まされる現代人は多いと思います。

例えばあなたが腰痛に悩まされているとしましょう。

どうにか改善したいと思ったとき、どんな行動をとりますか?

・湿布を貼る
・マッサージに行く
・整体に行く
・鍼に行く

色々な方法がありますよね。
もちろん、これらを否定するわけではありません。
上記の内どれかを試してみてかなり良くなった!という経験を
お持ちの方もいらっしゃると思います。

しかし、実際には一度や二度の施術で腰痛が完全に解消する、というのは
難しいと思います。

どうしたら、これらの不調を癒すことができるのでしょうか?

今回ご紹介したいのが、こういった不調に対する改善の効果が
注目されている『アナトミック骨盤ヨガ』―ヨガ解剖学講師・鍼灸師
である内田かつのり先生が考案されたヨガメソッドです。

基礎体力の低下に危険信号!

anakotsu_20160206_1
皆さんは「体力」「筋力」に自信がありますか?
自信があると答えられる方は、きっと普段から何かしらの運動を
続けていらっしゃる人だと思います。

アナトミック骨盤ヨガの考案者内田かつのり先生はこのようにおっしゃっています。

例えば、最近の十代の若者はヤンキー座りさえキツイようです。
町角で、地面に直に座っている子供を僕もちょくちょくみかけます。
この光景などは、明らかに基礎体力の低下を示すものです。
これらの改善には、骨盤周りにある大きな筋肉にアプローチをかける事が必須です。

例えば、太ももの前の筋肉などは、25歳以降、何もしないでいると、年々低下していく傾向があります。

時間に追われて過ごすことの多い現代人。

運動をした方がいいのは分かっているけれど、
特に働き盛りの30代、40代ではなかなか運動のために
時間がとれないという方も多いと思います。

学生時代までは部活でスポーツをしていたけれど、社会人になって、
まったく身体を動かさなくなってしまった、なんて人も多いのではないでしょうか。

現代人が悩まされる様々な”不定愁訴” 原因の多くは運動不足?

tczx6xaa2
ここ数十年で情報化が一気に進み、日本の産業構造も大きく様変わりしました。
それによって私たちのライフスタイルも大きな変化を遂げています。

農業や工業など、肉体労働に従事する人よりも、一日中、机に座って
パソコンに向かって仕事をしている人、身体はほとんど動かさず、
頭(脳)だけを使って仕事をしている人が圧倒的に多くなっています。
東京など首都圏は特にその傾向が強いのではないでしょうか。

一日中座り姿勢を続けることによる骨盤周りのうっ血、
脚力の低下、腰への負担、血流悪化による首こり・肩こり、眼精疲労…

あげるとたくさん出てきますね。
どれにも該当しない、という人の方が少ないのではないでしょうか。

その他、冷えやむくみなど、病院で検査をしてもはっきりとした理由は分からず、
病名がつかない、いわゆる不定愁訴といわれるものの多くは運動不足からくると言われています。

運動不足が原因なら、いくら鍼やマッサージや湿布に頼っても、
一時的な解決、つまり対処療法に過ぎない。
大切なのは、受身の治療ではなく、自らが動き自らが治すという
能動的なアプローチです。

と考案者の内田先生はおっしゃいます。

『アナトミック骨盤ヨガ』が運動不足の現代人を救う!?

_MG_0535
アナトミック骨盤ヨガは、まさに運動不足を解消し、
不定愁訴の改善と予防を目指すために産み出されたヨガメソッドです。

ヨガ自体が、身体にいいもの、健康を増進するものとして注目
されていますし、ヨガには様々なスタイルがあるのですが、
特筆すべきは、身体のことを熟知した内田かつのり先生が、
研究に研究を重ね、医療的側面をヨガに盛り込んでいるという点。

もちろん、全ての病気が治ると言い切ることはできません。
ヨガでは治らない病気があることも確かです。
しかし、西洋医学ではアプローチすることが難しい
不調に対して、“代替医療”の1つとして、大いに効果が期待できる
メソッドあることは間違いありません。

具体的には、腰痛、肩こり、首こり、冷え、むくみ、耳鳴り、めまい、
そして婦人科疾患やそれらに付随する諸々の症状、下痢・便秘など消化器系の症状、
自律神経の乱れによる様々な不調
の改善を目指しています。

実際に、『アナトミック骨盤ヨガ』を受講した生徒さんからは、
「腰痛がかなり改善しました!」
「長年悩んでいた婦人科系の症状が改善されました!」
と嬉しい声を多数いただいています。

どんなヨガなの?

anakotsu_20160206_4

“キツイ…でも効果は抜群!”で有名なアナトミック骨盤ヨガですが、
実はその動きは驚くほど”ゆったり”しています。

身体の中心部である骨盤にフォーカスし、
有酸素運動・筋トレ・ストレッチを組み合わせたようなこのメソッドは
ゆったりとしたペースで、ヨガの呼吸法にあわせ、
ジワジワと身体に効かせていきます。

注目すべきは、その他のヨガメソッドではアプローチすることができない
骨盤周りの大きな筋肉にアプローチすること。
股関節周りのコリをとることで全身に血液がめぐり、内側から”熱”を産み出します。

短時間でもしっかり効果が出るようデザインされているので、
忙しい現代人にはうってつけ。
やったらやっただけ、効果を実感できるのは嬉しいですよね。

ただ、エクササイズだけでは改善が難しい事も多々あります。
鍼灸師でもある内田先生ならでは、というポイントがもう1つ。
アナトミック骨盤ヨガでは、東洋医学の経絡マッサージを用いて、
自律神経の調整を目指していきます。

アナトミック骨盤ヨガを体験してみよう!

アナトミック骨盤ヨガに興味を持ってくださった皆さま、
ぜひその効果を体験してみませんか?

考案者の内田かつのり先生が全国でワークショップを開催しているほか、
『アナトミック骨盤ヨガ』指導者養成講座の卒業生が
全国でアナトミック骨盤ヨガのクラスを開催しています。

ぜひお住まいの地域でアナトミック骨盤ヨガを体験してみてください!

 


2016-05-23 | Posted in BlogComments Closed 

 

【3時間ワークショップ】大事なところだけ凝縮! 学びやすいピックアップ講座

contents_member_blog_upload_hiza-1

【3時間ワークショップ】膝関節セラピー
<福岡>
6月11日(土)9:30~12:30 <膝関節セラピー>
ヨガ+ピラティス スタジオ arugamama

 

内田かつのり 実践ヨガ解剖学テーマ別ワークショップ集中講座 膝関節セラピー
“膝関節”を意識してみる
運動するときや、ヨガのアーサナをとる際に、「膝」のことはあまり意識していないのではないでしょうか?
気にするとしたら痛みを覚えた時ぐらいでは?
例えばウォーリアのポーズ。
股間節、足の向き、腰の傾き・・膝の状態についてはどうでしょうか?
怪我しやすい部位だと気にしながらも、正しい知識をつけていないなら、今がチャンス!
5月28日の東京開催はキャンセル待ち!すごく関心を集めている講座です☆
受講料:7,560円

hizatherapy_20150407TOP
内田かつのり先生によるヨガ解剖学テーマ別ステップアップ講座
『膝関節セラピー』開催されました!

『膝関節セラピー』の講座風景をご紹介します!!

このワークショップでは、名前の通り、
ヨガで最も痛めやすい、ケガをしやすい繊細な場所の1つと
言われているにフォーカス!

そもそも、なぜアーサナで膝を怪我しやすいのか?

hiza0407_5

まずは、膝関節の構造を知ることから始まりました!

数名のグループに分かれて、先生から出される質問について
自分たちで答えを探していきます。

各グループには大腿骨(膝上の脚の骨)~腓骨(膝下の脚の骨)の骨模型をご用意しました。
実物大の骨を見て、触って立体的に捉えると、平面的なテキストの図
だけでは掴みにくいリアルな感覚を残すことができます。

「こんなところに こんな骨があったんだ!」という発見があったり、
大腿骨と腓骨の接触面がどうなっているのか見たり、
さらに、仲間同士膝の骨、周りの筋肉を触察したり
アーサナをとりながら、確認することで体感していきましたね。

その「トリコナーサナ」の膝、安全ですか?

hiza0407_1

例えばトリコナーサナでよく聞かれる
「膝をゆるめて、母指球を踏む」といったようなリード。

何故そうした方がいいのか、ご存知でしょうか?

逆に、正確にリードをしないことによって、ミスアライメント
誘発し、生徒さんに怪我をさせてしまう可能性が潜んでいること。

トリコナーサナのときに膝の使い方をちょっと間違えると、
膝に過度のテンションがかかり、膝裏辺りにいや~な痛みがありませんか?
これぞ、まさに危険信号

実は膝関節を伸ばすときに必ず起こる人間の生理的構造が大きな鍵なのでした!

その構造がわかっていれば、正確に言葉を選び、正しいアライメントに
導くことができます。

“わかっているつもり”でも実は
知らないこと、わかっていないことが本当にたくさんありますね…!!

講座に出てくださった皆さん、明日からぜひ、今日学んだ膝の構造を
意識しながらご自身のプラクティスでも実践してみてくださいね☆


2016-05-23 | Posted in BlogComments Closed 

 

ヨガ解剖学からみた骨盤事情に迫った!『骨盤セラピー』内田かつのり

pelvis_top3

2016年
【1日集中講座】テーマを設けて、ヨガ解剖学を徹底的に学ぶ!
<骨盤セラピー>
<福岡>
6月10日(金)10:00~17:00
ヨガ+ピラティス スタジオ arugamama

1日集中講座 1クラス 14,580円(事前お振込み制)

【1日集中講座】骨盤セラピー

前半では、骨の模型を使って骨盤の構造を確認しながら、自分の身体に触れたり、
仲間の身体に触れる事で、実際には見る事が不可能な骨盤をよりリアルに想像し体感していきましょう。
身体を触れる技術を磨く事で、必ずアジャストや自身のアーサナにも役立つはずです。

そこから、一歩踏み込んで…
・椎間板ヘルニア・すべり症・坐骨神経痛など、整形外科的なケガってどのようなもの?
・腰痛と骨盤の関係って?
・痛みと痺れの違いは何?
・医学的治療が必要な痛みってどんな種類?
・ヨガやピラティスで対応可能な痛みやケガはどのようなもの?

など知っているようで知らない医学用語の素朴な疑問を紐解いていきましょう。

また、腰痛の殆どに共通するお尻の痛みがあるのですが、
その痛みを緩和させるツボを使って実際に身体への変化を感じていきましょう。

後半では、巷に溢れる情報の“骨盤の歪み”について扱っていきます。
結論から言うと本来、骨盤は歪みません。

医学では骨と骨とを繋ぐ場所を関節という定義をしているのですが、骨盤にある関節は二つです。
仙骨と腸骨という骨を結ぶ仙腸関節と、左右の恥骨を結ぶ恥骨結合といわれる場所です。
この二つの関節は、あまり動かない関節というジャンルに定義され半関節・不動関節というような
扱いになっているのが解剖学のスタンダードな定義なのです。

それでは何故“骨盤の歪み”“骨盤の開閉”などというような事が巷では言われているのでしょうか?
骨盤の男女差や、筋肉の緊張など知っているようで知らない医学用語の素朴な疑問を紐解いていきましょう。

また、アーサナや、競技での痛みについて、その痛みを緩和させるためには?
トリガーポイントという概念を使い実際に身体への変化を感じていきましょう。

 

あなたが生徒さんに伝えている情報、本当に正しいですか?

ヨガ解剖学テーマ別ワークショップは、肩甲骨や、膝関節、また足裏アーチなど、それぞれテーマに沿って解剖学を深めていくという講座なのですが、

中でも今回開催した「骨盤」というテーマは最も人気のあるテーマになっています。

pelvis500_1
特にヨガに親しんでいる方なら、「骨盤」と聞くと、割となじみ深いのではないでしょうか。
ヨガクラスの中でも先生が「骨盤を〇〇して」と言ったりしますし、「骨盤」がつくヨガのスタイル・・・例えば「骨盤〇〇ヨガ」といった名前でヨガクラスを開催されている方も多いでしょう。
しかし、実際に骨盤の構造を正しく理解しているヨガインストラクターは全国にどれだけいるでしょうか?

実は解剖学にみると「あれ?」と思ってしまうような骨盤に関する情報が世の中には溢れています。今回はそんな世の中の骨盤事情にメスを入れるべく、骨盤セラピーの講座を少しご紹介したいと思います。

骨盤は本当に歪むのか!?

pelvis500_4
皆さんは、今までこんなことを聞いたことありませんか?
「朝、骨盤が開いて 夜になると骨盤が閉じる」
「骨盤は月経周期にあわせて開いたり閉じたりする。それによってホルモンバランスを調整している」
「骨盤の″歪み″が原因で肩こりや腰痛になる」

骨盤の歪み、開閉、ねじれ・・・
インターネットやテレビ、雑誌でそんな言葉が飛び交っています。でも、その真偽を疑ったことがありますか?

結論から言うと・・・骨盤自体は、歪まないし、ねじれないし、開いたり閉じたりはしません。
講座に参加してくださったのはヨガインストラクターの方が多かったのですが、皆さんからは、「ヨガの先生から骨盤が朝と晩、一年を通しても動くと教わりました」とか、「整体でそういわれました」といった声があがりました。
そして、なんとなく「どうなんだろう?」と思ってはいながらも、「なぜなのか」、「本当はどうなんだ」といったところまで、実際に踏み込んで調べてみたりした方はいなかったようです。

今、私たちに必要な学びとは

pelvis500_2
講座の中では、インターネットやテレビで刷り込まれた情報を一度はずして、ゼロベースで模型や人の身体に触れて自分で答えを導きだすという作業をしていきました。
実際、実物大の骨盤模型がこれだけの数そろっているヨガスタジオも日本全国なかなかないと思いますよ^^

ペアワークで実際に隣の人の骨盤に触れて、それぞれの骨の位置を確かめたり、動くのか動かないのかを確かめたり、またお尻にある腰痛に効くというツボを確認していきました。
内田先生は講座の中で、「触察」という言葉を使われていました。触れて、観察する。指先の感覚で物の形状や様子を理解すること。
そこで「個体差・個人差」というものも同時にみえてきます。
骨盤の位置やかたちも人によって微妙に違う。もちろん男女差は一番大きな違いですよね。
グループをかえて、シャッフルして、何人もの人の身体を見て触れるということを惜しみなく行っていきました。

実際に見て、触れてわかることと、誰が発したか分からないインターネット上の情報。皆さんはどちらを信じますか?答えは明白ですよね。
自分の目で見て、触れて、体得するという学びは年齢や時代とともに少なくなってきているからこそ、こういったワークはとても貴重なのではないでしょうか。

ヨガインストラクターとしての真摯さとは

pelvis500_3
骨盤に限らず、整体にしてもヨガにしても、先生から言われた言葉って、すごく影響力があると思います。
だからこそ、ヨガインストラクターという立場にある私たちは、発する言葉一つをとっても、そこに誠実さ、真摯さをもつべきなのではないでしょうか。

様々な方法で簡単に情報を手に入れられる時代だからこそ、その情報の信ぴょう性を確認することに、もう少し注意深くなっていく必要があると思いました。

「知っているつもり」にならず、謙虚に学ぶこと。正確な情報を伝える努力を惜しまないこと。
それがヨガを伝えることに対する真摯さにつながるのではないかと思います。


2016-05-23 | Posted in BlogComments Closed 

 

九州初開催講座! アナトミック・アジャストメント(2日間集中講座)内田かつのり

12661769_548176018679028_5752760253777188747_n

『骨・筋肉』、『怪我をしない・させない』に次ぐ、
押さえておくべき「体」の講座!
ヨガ解剖学の理論でアジャストメントを解き明かす!
内田かつのり流 アジャストメントの極意(本質)を極めよう!

<福岡・小倉>
2016年 初開催決定!!
ヨガ+ピラティス スタジオ arugamama
6月11日(土)、12日(日)13:30~18:30

【受講料】
25,920円(事前お振込み制)
※1日単発受講は不可とさせていただきます。
リテイク価格16,200円
※リテイクされる場合にも2日間通しでのご参加とさせて頂いております。
※リテイクの方は、お申込みフォームのコメント欄に『リテイク』とご記入ください。

 

ヨガ解剖学講師内田かつのり先生のよる、
ヨガインストラクターにとって必要不可欠なスキルの1つ “アジャストメント”の講座!!

しかし、このアジャストメントに苦戦しているヨガインストラクター
は少なくないようです。

・そもそもやり方がわからない
ティーチャートレーニングで数時間かけて学んだけれど、忘れてしまった

・様々な生徒がいるクラスの中で、その人にあった
必要なアジャストメントが何か、咄嗟に判断ができない

・自信がないから踏み込んでアジャストできない
→中途半端な触れ方になってしまい、結果として思ったような効果が出ない

・力加減がわからない

指導の現場では、こんな声が聞こえてきます。

これらのお悩みを解決する重要な鍵は、 「ヨガ解剖学」にあります。

ヨガ解剖学の理論を活用したアジャストメントを身に付け、
自信をもって生徒の身体に触れられるようになり、
そして生徒から「○○先生のアジャスト、とても気持ちよかった!」
と言っていただけるようなヨガインストラクターを目指しませんか?

※レポート作成のため、写真撮影をさせて頂きますが、予めご了承下さいますようお願い致します。

ヨガ解剖学の理論を活用したアジャストメント
を身につけるとどうなるの?

uchida-adjust1
アジャストメントにおいて、
各関節の可動域、筋肉の仕組みなど、身体の構造に沿った確かな裏付け・理論
を理解することがとても重要です。

例えば、何故その方向に身体を引くのか?
何故太ももをその方向に回すのか?
why?(何故そうするのか)を理解していると、

・全てのアーサナのアジャストメントの“形”を覚えなくても、様々なアーサナに応用できる。

・生徒の個人差を理解し、必要なアジャストメントが何かを判断できる

・安全なだけでなく、アーサナを深め、生徒の本来の能力(伸びシロ)を引き出すアジャストメントが可能になる。

内田かつのり先生からのメッセージ

僕はヨガ解剖学にも哲学があると常々主張しているのですが、例えば、
ヨガ解剖学を活かしたアジャストメントから『中庸』を知る事が可能になるはずです。

本来、アジャストメントとは形があって形が無いものなのです。あるアーサナに対して、
そのアーサナをする意味、そして目的地へと導く事が必要とされますが、個人差・個体差・体格差などがあり、
簡単なものでは有りません。
しかし、ある一定の約束事が理解できたならば、何らかの形で、アーサナへ効かせる事が可能になります。
その最大の要素が身体への『中庸』です。
強すぎず、弱すぎず・痛すぎず・心地よい!という位置を、人様の身体を通して感じさせて頂く事は、
何よりの財産になります。
個人差・個体差という違いを通し、絶妙のバランスを探るその腕こそが、アジャストのプロであり、
職人としてのヨガインストラクターになります。
そして、そこには必ずヨガ解剖学を通して『人とは何か?』という大きな海が見えてきます。

①『アジャストなんて簡単ですか?』
僕がさせて頂いている各講座では、何らかの形でアジャストメントの実践が存在します。しかし、各講座ではアジャストそのものをしたい訳でなく、その講座本来の目的に向かう為、寄り道としてのアジャストになります。その為、それは限られた僅かな時間でしか有りません。『形だけ見たならば簡単かと思ったのですが…全然うまくいきません!!』その寄り道としてのアジャストの時間、そのような言葉を幾度となく耳にします。当たり前の話ですが、アジャスト…決して簡単ではないのです。

形だけみて、僅かな時間で、誰もが自分のものに出来るのならば、それに越した事はないですが、どのようなジャンルでも、プロになるには熟成していく時間と学びが必要なのかと思います。

②『見様見真似のアジャストになっていませんか?』
アジャストには、アーサナ毎にある一定のパターンがあるようですが、そのアジャストの完成形だけを最後の形として捉えて本当に大丈夫なのでしょうか?

アーサナを創り上げている身体の各関節ポジションはどうなっているのか?
今、目の前の生徒さんの各関節ポジションはどうなのか?
本来のアーサナの完成形とその方の差は、どの関節ポジションに問題があるのか?

ヨガ解剖学の中にある本質が見えていないと、答えは闇の中になってしまいます。アジャストとは本来、身体という名の宇宙が見えていないと、行えないものですが、形だけの見様見真似のアジャストに捉われてしまうと、アーサナ本来の意味から離れてしまう事があります。

例えば、何かのアジャスト写真だけを見て、あのアーサナのアジャストは『こういうものだ』と決めつけてしまう、それは、かなり危険な事なのです。

③『今のアジャスト…本当に安全ですか?』
アジャストで身体を痛めてしまった…という話。悲しいですが、何度も耳にしています。
ヨガという名の性質上、皆さん、穏便に済ませているようですが、これを違う形に置き換えてみませんか?
鍼灸治療の中で、怪我をさせてしまった…。もしくは病院にて、医療事故にあってしまった場合を想像して下さい。どうでしょうか?やはり問題ですよね。つまりアジャストの中での怪我というものは、本来、インストラクターがきちんとした責任をとらなければならないものなのです。

医療ではないからとの思いが、責任の重みを少なくさせてしまいますが、その意識は、医療と同等にもってこそ、本当のプロであり、本来のインストラクターとしての姿かと、鍼灸の現場から覗いてみたら思うのです。
安全なアジャストについて、改めて謙虚になっていきませんか?

④『そのアジャストの意味…お解りでしょうか?』
アジャストに関するWSや講座では、アーサナ毎に普遍的なパターンを繰り返し実践されているようです。さまざまな型としてのアジャストは勿論大切ではあります。
ここで、改めて、最初の地点に立ち戻ってみませんか?

ヨガ解剖学を活かしたアジャストは、身体の構造に沿った確かな裏付けが存在しています。アジャストそのものをただなぞることは、テクニックを身に着ける事の一つではありますが、そもそも、ヨガ解剖学の本質とは異なるものなのです。
例えば、「肋骨を開いたり、閉じたり」などの言葉によるアジャストがありますが、教科書的には肋骨に関する関節運動を、閉じる開くという言葉ではあまり表現しないかと思います。

では、何故、その方向に身体を引くのでしょうか?
では、何故、その腕を持つのですか?
では、何故、その太ももを回すのですか?
では、何故、その肩甲骨を押さえているのですか?
では、何故、背中側に回るのですか?
では、何故、効果が出ないのですか……

⑤『今日のアジャスト…アーサナは深められましたか?』
アーサナ本来の意味を辿っていけば、身体への変化が要求されるはずです。
それは、やがて身体の変化が心の変化に繋がるからです。
そのような意味から本来、アジャストとは隠し味としてのスパイスになっていなければなりません。スパイスとは微量で料理の味を左右する、とてもパンチの効いた隠し味とも解釈できます。

筋肉や、骨がわからないから、解剖学的なアジャストでなく、ヒーリング的なアジャストをしていく。そんなアジャスト方法も理解出来ます。
また、身体に触れる恐怖感から、『腰の引けたアジャストになりがちです…』といった声も良く耳にします。
腰のひけたアジャストは、確かに怪我はさせにくいかもしれませんが、アーサナ自体が深まりにくいのも、また事実かと思います。

一つ山を乗り越え、やはりアーサナそのものが深まるようなアジャストの本質を実践しそこから、参加して下さった方の笑顔を引き出していけるようなクラス創りをしていく為には、ヨガ解剖学を駆使したアジャストは欠かせないかと思うのです。

⑥『個体差を踏まえて生徒の身体に触れていますか?』
講座の中で、よく写真を撮られる風景があります(本当は禁止させて頂いていますが…)。その想いは十分に理解出来、形という模倣から入る事も大切ですよね。しかし、その模倣だけに頼る事は、絶対に危険な事かと思います。

何故ならば、人には個体差・個人差といった独特の個性が存在しています。
同じ構造、同じアーサナをしていても、複数の生徒さんの中で同じアジャストは一つたりとも有りません。
アーサナ中、手に触れた時の感覚は全く違うものなのです。
僕が講座中に触れさせて頂いているアジャストは、形としては、誰にも同じかもしれませんが、その時々、幾つもの要素を変化させています。
圧力、力の入れ方、立ち位置、腕や足の使い方、プロップの利用(壁、ベルト、ブロック、ボルスター)、生徒さんの服、汗の状態など…。

その瞬間、瞬間、咄嗟に出せるインストラクターとしての引き出し、その中身を充実させ、錆びつかせない事も必要だと思いませんか?

講座内容

『アナトミック・アジャストメント』2日間集中講座

■肩・背骨・骨盤・股関節回りのヨガ解剖学的アジャストメントの実践
(その他の関節のヨガ解剖学的アジャストメントも時間的余裕があれば行います)

■関節本来の動き・可動域の確認

■個体差・個人差の確認、それぞれの可動域チェック

■可動域に隠された代償行為のチェック法

■骨の形状からの触察法

■ヨガ解剖学的アジャストメントの為の、筋肉の知識

■アーサナ本来の目指す場所
強すぎず・弱すぎず―“中庸”というバランスの実践


2016-05-23 | Posted in BlogComments Closed